備忘録

知ったことを適当にメモします。

バカを装うこともあるという事

バカはバカであるという事

http://blog.mon0.jp/entry/2014/03/11/025615

 

挑戦的なタイトルと内容ですが、かなり核心を付いた内容で

興味深く読むことが出来ました。

 

が、ただ一点。

 

...だがこの言葉を使っている人たちはそれをせず、誤った認識のままにその言葉を使っている。こういった人たちはあなた達の言うところの意味の「情弱」であることは確かだ。調べればわかるものを調べない。

 

ここだけは異論を唱えたい。

「情弱」の本来の意味を理解しないまま用いていると、どう判断されたのか。

もうしかすると、本来の意味を知ってなお、"便宜上"用いているだけかもしれないのに。

 

例えば「お疲れ様」という言葉は目上に対して使うねぎらいの言葉として有名ですが、

本来であれば目上の人に対しねぎらいの言葉をかける時点で好ましくありません。

ただ、時代と共に言葉の意味合いが変化していき、挨拶としての意味合いが強くなり、

結果、目上の人に対し「お疲れ様でした」という言葉を使うのは失礼に当たらなくなりました。

 

ネットスラングでいえば「マジキチ」なんかが、言葉の意味が変化した一例ですね。

本来は「マジでキチガイ染みているからやめろ」の略語でしたが、

今では「マジでキチガイ染みている」といった意味で用いられるが多く感じます。

 

「卑怯」、「確信犯」、「(物事の)さわり」…。

世の中には本来の用途とは異なった使われ方をしている言葉が溢れかえっています。

では、鬼の首を取ったかのようにそれを諌めるべきかと言うと、

少なくとも私はそう思いません。

公的な文書ならともかく、会話であれば言葉なんてただのツールでしかありません。

意味と意思さえ通じればボディーランゲージでもなんでも良いのです。

それが許される仲であれば、「本当はこういう意味だよ」と伝えても良いかもしれませんが、

ただ知らないだけで侮蔑し、ましては人格攻撃に走るのはナンセンスでしょう。

言葉は時代によって変化するものです。

 

もっとも、一切辞書を引かずに知ったかぶりで言葉を用いるのはいかがなものかと思いますがね。

格好良く決めるべき場面で笑われないよう、よく使う言葉の意味は調べておきたい所です。